Lilyは対策しない塾、これ本当

昨日の「数学89点は塾のおかげ」というメッセージから発展した考えについて記事にします。

書いてみたところ、だいぶ長くなってしまったので太字を読めばだいたいわかるようにしました。

Lilyは何の対策もしない塾

私の根底にある考えは「塾の役割は塾生の成績を上げること」というものです。これができないのなら、塾の存在意義がなくなります。薬を売れない薬屋さん、ガソリンを売れないガソリンスタンド状態になってしまいます。

 

明野中の偏差値を5、5教科合計得点を50点上げることを目的としているのも、根は同じです。

 

その考えと矛盾するようですが、学習塾Lilyでは成績を上げるための対策をほとんどしていません。期末テスト直前であっても、過去問演習などはやらなかったのです。これは今が一学期だからです。

 

保護者
いやいや、そんなこと言ってないで、最初から成績上げる努力してよ

まぁ、そう言いたくなりますよね。
「一学期とか関係なく、成績を上げてほしい。そのために塾に通わせてるんだから」という気持ちはもっともだと思いますし、私がサービスに対してお金を払う際には同じことを思います。

 

でも、Lilyは一学期には生徒の勉強法に口を出しません。いや、口には出しますが、強制はしないという感じですね。「漢字練習だけじゃ成績が上がらないぞ。問題を解いた方がいいぞ」というくらいです。その後も漢字練習をした場合、スルーします。

 

保護者
スルーしてないで注意してよ!

保護者様なら看過しないでほしいと思うでしょう。このまま私の考えを言わずにいると「成績向上のための努力をしてない」と思われてしまうので、ここらで弁解させていただきたいと思います。

 

成績を上げるにはまず姿勢から

成績を上げるために必要のは反復練習です。その回数に差こそあれ、天才でも凡人でも全ての人は反復練習なしで成績を上げることはできません。Lilyは「反復練習」に重きを置きます。

 

その反復練習ですが、しろと言われてできるものではありません。ダイエットや禁煙なんかを思い浮かべれれば分かるでしょう。ダイエットは「間食を我慢する」という練習を繰り返すことが必要です。その反復練習ができればダイエットは成功するでしょう。禁煙も同じです。「短い時間の禁煙」という練習の繰り返しが必要です。

 

その反復練習、いつまでも続けられますか?
おそらく難しいでしょう。反復練習をするには、強い意志がないと続けられないのです。これは理解しやすいと思います。

 

反復練習を続けるには「意志を持たないこと」という逆の方法もあります。言い換えると「無意識でできるくらい当たり前にする」ですが、理解を助けるために例を挙げましょう。

 

例えば「歯磨き」です。これは幼児のときは練習しないとできません。毎日毎日練習して、やっと自分でできるようになります。しかし、一度その状態になってしまえば「よし!歯磨き練習しよう」なんて気負わなくても、自然にやるようになるのです。日常の何気ない動作はたいていこれですよね。

 

本来していることが反復練習なんですが、それを練習と認識していないだけです。いわゆる「当たり前」という状態ですね。当たり前に間食をしなくなればダイエットは成功です。当たり前にタバコを吸わなくなれば禁煙成功です。この状態に持っていった状態が「意志を持たない」というものです。

 

良いとは言えない反復練習の例として、ゲームが挙げられます。あれも日々、どんどん上手くなりますよね?反復練習しているからです。でも「うまくなろう!」なんて強い意志を持つより、ただただ楽しいからやっているという場合が多いでしょう。これが無意識の反復練習です。

 

 

まとめると反復練習するには

  1. 強い意志を持って行う
  2. 意志を持たずに当たり前のものとして実行する

という両極端の方法があります。2の状態になるまでに、最初は強い意志が必要ですので1も避けて通れません。ということは、いずれにせよ「強い意志」が必要になるのです。

 

「強い意志」というのは「なんとかしたい」という気持ちです。
「成績を上げたい」という感情です。

それを最初に持たないと反復練習は難しいのです。

 

あ、漢字の反復練習はちょっと意味が違いますよ。反復練習は反復練習なんですけれど「漢字が出来るようになりたい!」という意志の上での反復練習ではなく、大抵の中学生の漢字練習は「他の勉強より、楽だし、時間が早く過ぎるし、勉強してるアピールしやすいし」という楽な方へ流される思考によるものですからね。……この話をするとわけがわからなくなるので、また今度。

 

この感情が厄介です。感情は他人に影響はされど、決定はされませんから。本人が「やろう」という気持ちにならなければなりません。これを持って初めて「勉強する姿勢」ができあがるわけです。これがないと効果が0とはいいませんが、限りなく0に近い状態になります。姿勢が悪いと受動的になってしまい、能動的な人との差が大きくなります。

 

ここでいう姿勢は精神的なものを指していますが、物理的な姿勢も同じです。

姿勢が悪く、背もたれに身を預けた座り方の生徒と、姿勢が良く、少し前のめりになるくらいの生徒がいるとしましょう。ヨーイドンの合図で、黒板に文字を書く場合、どちらが先に黒板に着くかと言ったらもちろん姿勢の良い生徒でしょう。この物理的な姿勢の差も、成績の伸び率の差に影響します。影響力で言えば、精神的な姿勢の差の方が大きいですけどね。

 

姿勢を良くするために

では、この姿勢はどうしたら良くなるのでしょう。

ここで私はその答えを自己流の限界に気づくこと」と考えます。自分なりに考えたやり方で勉強しているけれど、なんだかいまいち成績が上がらないから、教えてもらおうという思考になることですね。スポーツ選手がコーチにアドバイスを求めるような感じです。

 

憧れている先輩とか、ものすごく勉強ができる同級生を見て、自分もそうなりたいと感じて、その人の勉強法を真似ることもあると思います。こんな風に、自分から誰かのを真似る姿勢がある子は、自ずと姿勢が良くなるので大丈夫です。

 

そういう憧れがない場合は、たいてい自己流でやります。そのとき、自己流が上手くいっていたら、そのまま自己流を貫いてください。でも、自己流でいまいち成績が伸びないという場合は「今までのやり方では駄目だ。変えよう」となってほしいのです。そう考えられた人は、姿勢が良くなります。

 

姿勢が良くなると、誰の話でも能動的に聞けるようになります。インタビュアーのように、自分から情報を取りにいっているので当然です。その積極的な、能動的なスタイルこそ、成績向上率を飛躍的にする最大の要因です。

 

言葉を変えると「一度、自己流で失敗してほしい」ということになります。もちろんこれは失敗を望んでいるわけではありませんよ。誤解を招きそうなので言葉をさらに変えます。「一度、自己流で、いろいろな経験をしてほしい。それが良い経験、悪い経験のどちらであっても」ということです。

 

自分で考えた方法でやってみることが大事です。それがはたから見たら、間違ったやり方のように見えても、です。

 

最初から周りが「これが一番効率がいいから」と教えてしまうと、それ以外の発想がしにくくなります。また自己流を実践していないと、自己流が良かったのか駄目だったのかもわからないままです。経験しないと、答えがなんだったのかわからず、モヤモヤしたまま過ごすことになります。

 

最初から答えを教えてしまうことは、その子の考える力を奪うことになりかねません。

 

「これが一番効率いい」という方法を教えること自体は良いと思います。それを生徒に押し付けては駄目ということです。生徒が一番効率いい方法を聞いて「確かにそうだ、やってみよう」と能動的に取り入れるのであれば良いのです。相手の反論を許さず「これが一番効率いいから、これでやれ」としてしまうと、考える力がない子になってしまいます。

 

Lilyが対策しない理由

ここまでくれば、Lilyが対策をしなかった理由がわかっていただけたでしょうか。Lilyでは能動的なスタイルの子を育むために、まずは自己流を経験させているのです。

 

たいていの中学生の自己流は結果を伴いません。それもそのはずです。そもそも正しい型を知らないのですから。

 

ゴルフをしたことがない人に、クラブだけ渡してスイングさせて見るとわかります。止まっているボールも当たらないし、当たっても思った方向に飛びません。正しいフォームではないからです。そのまま何も教えずに自己流でやり続けて正しいフォームにたどり着ける人はどれくらいいるでしょうか。たどり着くにしても、かなり時間がかかると思います。

 

型を知らない状態の子を1000人くらい集めればそのうちの3人くらいは、自己流でも正しいフォームでスイングする子もいるでしょう。でも、残りの997人は自己流では正しくないフォームなのです。それと同じで、効率的な勉強の型を教わったことのない中学生の自己流はまずあてになりません。勉強!と言えば漢字練習ばかりするし、歴史!と言えば縄文時代の前から始めます。これでは期待どおりの結果は得られません。

 

自己流の経験を積むには一学期が最適です。なぜなら、その後、夏休み、二学期、冬休み、三学期があるからです。自己流の経験が失敗だと感じたとき、修正する期間が存分にあるのです。これが冬休みだったら、そうはいけません。「とにかく自己流の勉強はするな、俺が言ったことだけやれ!」と完全に操らなくてはいけなくなります。

 

そう考えると、成功であれ失敗であれ一学期は経験を積むことが大切と言えるのです。

 

対策をしない理由をまとめると

  1. 成功・失敗を問わず自己流の経験をさせるため
  2. 自己流の経験により、その後の勉強姿勢を能動的にするため
  3. 一学期に自己流の経験をさせるのは取り返しのつく時期だから

ということになります。

もっと大きく、一言でいうと「自ら考える力を持つ子を育てたい」ということです。Lilyの方針の「未来を選べる人を育てる」に通じる部分ですね。

 

 

最初に戻りますが、成績を伸ばすのが塾の役目だと私は思っています。その中で、もっとも成績を伸ばす方法を考えて、実践しているつもりです。

 

だから一学期のうちに「対策!対策!」と騒がないのです。子どもを塾に入れるからには、即効性を求めてしまうのが親だと思いますが、本当に即効性を求めていいのかということを考えていただければ、ご理解していただけると思っています。

 

対策しないのは一学期までです。夏休み、二学期と、考えながら指導していくわけですけれど、長くなってしまったので別の記事で紹介したいと思います。

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