明野中の期末テストが終わって早5日。期末テストの結果が寄せられてきます。
いつも以上に点数がとれた子は、塾に来るや否や、いの一番に報告してくれます。今日は中3の女の子がそんな報告をしてくれました。いつもテスト問題を持ってきてくれる優しい子です。その子がいつもより高得点だったので、私も嬉しいです。
他にも「400点を越えた」と1年生からの報告がありました。1年生の1学期なので、400点を越えるのは当たり前とか、400点を越えないと危ないとか、そういう考えもあるでしょう。生徒を知らない状態ではそういう発言が出てもおかしくありませんが、今回私はその生徒を知っているので、そんな発言はしません。
入塾当時(と言っても2,3ヶ月前ですが…)のその生徒の学力から考えると、大きな進歩なのです。毎回の小テストで高得点を出すように努力していたので、そのうち伸びると思ってはいましたが、こんなに早く結果がでるとは思いませんでした。あ、でも、1年生の1学期で範囲が狭いから、すぐに成果が現れたのかもしれませんね。何はともあれ、嬉しいことには変わりません。
他にも「数学で89点取れました!塾のおかげです」というメッセージもいただきました。このメッセージがきっかけで、塾について振り返ることとなりました。
良い成績は誰のおかげ?
数学で89点とれたのは塾のおかげ……。こう言ってもらえたのはとてもありがたいことです。しかし、私には素直に受け取れませんでした。なぜなら、そう言われるほど何かをしてあげたという実感がないからです。
先に言っておくと、一学期期末テストで良い成績をとれたのなら、それはあなた自身の実力がついたからです。
今回の1学期期末テスト、学年を問わず、Lilyでは特別な対策をしていないのです。普通、塾といえばテストで高得点がとれるように対策するはずです。一番効果的なのは「過去問演習」ですね。各中学校の1学期期末テストの過去問を演習させると、それをしなかった場合に比べて結果が良くなります。
塾に求められているのは成績を上げることですから、当然塾は期末テスト対策をして、生徒の成績を上げようとします。私が以前勤めていた塾もそうでしたし、どの塾だって普通はそうです。対策をしない塾なんて聞いたことがありません。でも、Lilyでは過去問演習をさせてないのです。
Lilyがしたことと言えば「一番の期末テスト対策は学校のワークを3周以上すること」と何度も伝えたくらいです。今回は、1週間前に保護者様に進捗を確認して報告してもらうという試みをしましたけれど、過去問演習のような対策と呼べるものではありません。確認してくれてるのは保護者様ですし。本当に「ワークを解け」と言っていただけです。
「期末テスト対策にはワーク」
これって、Lilyという塾に通っていたから、知り得た情報でしょうか?
違いますよね。私がそれを一言も口にしなかったとしても、生徒達はどこからか「ワークを解くのが有効」という情報を得ていたはずです。学校の先生、親、兄姉、先輩、他の塾に通っている友達、これらのネットワークのどこからか得ているはずなんです。そもそもテストの範囲表に「ワークから問題が出ます。ワークを解いておこう!」なんて書かれてますしね。
だから、私が言った「テスト対策にはワークを」なんて、なんの価値もない情報です。だって、生徒は皆もともとそれを知っているのですから。
となると、私が生徒にしたことなんて、もう何もないようなものです。過去問演習もしない、ワークを解けという一般的なことを言うだけ。
塾に通わせてる保護者様からしたら、なんなのこの塾やる気あるの?と言われてもおかしくないような状況です。(そんな保護者様が1人もいなくて助かってます。言わないだけで思ってるかもしれませんが……その後も生徒さんを通わせてくれているので、納得して頂いているのかなと勝手に思っています(^^ゞ)
それにも関わらず、良い成績がとれたというのであれば、それは紛れもなく生徒本人の実力です。
周りが助けていない分、頼れるのは自分だけ、という状況だったと思います。塾という頼れそうなところに通いながら、Lilyはなんだか頼りなくて不安だったと思います。(この辺りのLilyの考えについてはまた明日書きます)
そんな中、結果を出したのだから、それは自分の実力だと胸を張っていいのです。
今回やった勉強の内容や、勉強方法を思い出しておいてください。それが、あなたの勉強法なのです。こうやって自分の勉強法が確立できればもう大丈夫。次もきっと良い結果になりますよ!塾に通わなくてもくらいです。
今回の結果を受けて、この次はさらに期待されますし、プレッシャーにもなると思いますが、それさえも楽しんでもらえたらと思います!