素直さがあると、人生がものすごく良い方向に進むでしょう。
愛嬌がある子は好かれますので、勉強ができなくても愛嬌があればいいと思います。勉強ができても愛嬌がないと損することも増えるでしょう。よって
- 愛嬌があり勉強ができる
- 愛嬌はあるが勉強はできない
- 愛嬌はないが勉強はできる
- 愛嬌がなく勉強もできない
という順番になります。もちろん我が子に望むのは1番の愛嬌があり勉強ができるタイプですね。2番でもまあ良いだろうという人も結構いると思います。
「女は愛嬌、男は度胸、坊主はお経」ということわざがあるくらいですから、やはり愛嬌は望まれるんですね。男女問わず、愛嬌がある子は私も好きですしね。
そんなわけで「愛嬌」を求めていたのですが、それに勝る能力に気が付きました。それは「素直さ」です。素直であると良いことが一杯あります。もしかしたら愛嬌以上かもしれません。
まず第一に、素直な人は好かれるということ。
「手伝ってくれる?」「はい!喜んで」
「これやった方がいいよ」「はい!わかりました」
という感じの素直さです。
「私は自分の気持ちに素直なので、嫌いな人と話すと顔に出ちゃうんです」とかの「素直」じゃ駄目ですよ。
素直な人を嫌う理由ってありませんよね。誰だって好きだと思います。上司だって素直な部下が好きでしょうし、先輩だって素直な後輩が好きですよね。部活で想像してみると分かると思います。自分が出した指示を素直に従ってくれる後輩に対してマイナスの感情を持つことはないはずです。
第二に、素直さは勉強にも良い方に作用するということです。「ミスが減るから、この途中式は省かない方が良い」というアドバイスに素直に受け入れられる子は成長も早いです。「いや、今回はミスしましたけど、僕は大丈夫ですから。途中式は書かない方向で行きます」という意固地な子は同じミスを繰り返します。
愛嬌の場合は、人に好かれますが勉強にはさほど作用しません。
でも素直さの場合は、人に好かれる上に勉強にも良い作用があるのです。
素直さがあれば、勉強に限らず、部活も仕事も、人間関係もかなり円滑になるでしょう。言われたことを素直にやれるというのは、ものすごい能力なんだなと改めて思います。
この記事を書くきっかけになったのは、ある保護者様のLINEでのメッセージです。
点数未達で親の管理‼︎を承知してるようで、素直に聞いてくれた
とのこと。
点数未達で親の管理というのは、いつかの記事で書いた「短期目標シートに書いた罰」です。
テスト前に短期目標シートを書いてもらいますが、主な内容は「今回のテストの目標点」と「目標点に届かなかったときの罰」です。
罰は「娯楽の時間の制限」や「宿題追加」や「親の監視下で勉強する」などの例を参考に、家族で話し合って決めてくださいとしてあります。
LINEをくださった保護者様の家庭では「目標未達の場合は塾の宿題追加と親が勉強を管理する」となっていました。きちんと話し合って決めたようで、実際に目標未達だったとき、素直にその罰を受け入れたということです。
中学生は反抗期の真っ只中なので、親の言うことを素直に受け入れるというのは相当難しいはずです。それにも関わらず「素直に聞いてくれた」ということですので、これは凄いと思って「素直さ」について考えていたのです。
このご家庭では、短期目標シートの意味を正しく捉えてくれて、正しい使い方をしてくれています。こういう場合、生徒は伸びますからね。家庭環境は思いの外大きいです。これを塾側が言ってしまうと「成績が伸びないのは塾のせいではない」と聞こえてしまうのですけれど、本当にそうなので仕方ありません。
素直な子には「もっとしてあげたい」って思うのは私も同じです。素直であることを押し付けるわけにはいきませんが、素直であることは本当にメリットが多いということは声を大にして言いたいと思います。
素直であれ。
私もこれから心がけたいと思います。