「将来、自分の子どもが不良になっちゃったらどうしよう」と心配していた友人に「あなたのような愛情深い人に育てられた子が不良になるわけがない。その環境で不良になる方が難しい」と伝えました。
今その友人の子は小学校1年生なのでまだわかりませんけれど、おそらく不良にはならないと思います。その家庭には相変わらず愛情が溢れているからです。
これが犯罪をなくすための、一番遠回りで、一番近い道のりだと思います。
今日、川崎市で小学生が刃物を持った男に襲われ死亡するという事件が起きてしまいました。
犯人が捨て身である以上、防ぎようがありません。どれだけセキュリティを厳重にしても、どんな対策も無意味です。死刑制度があろうとも、自ら死ぬ意志がある人にはなんの抑止力にもなりません。自爆テロは防げないのです。
教育が有効な手段にも思えますが、現代は教育は行き渡っています。それでも今回のような事件が起きてしまうので、今の教育が抑止力になっているとも言えません。教育によって、暴走族や万引きや詐欺等は減らせると思いますが、自爆テロは防げません。
それだけ捨て身というのは恐ろしいものです。
自爆してでも事件を起こそうとする思想にまでたどり着かないようにするには、教育ではなく愛情でしょう。もうこれ以外はないと思います。愛情を持って接することをされずに何十年も生きてしまうと、自暴自棄になりやすいと思います。たった一人でも「俺には君が必要だよ」と言ってくれる人がいるだけで、それがない人に比べたら抑止力は大きいはずです。
あの偉い発明家も 凶悪な犯罪者も みんな昔子供だってね
THE YELLOW MONKEY / JAM
保育園で駆け回る子どもたちを見ていると、ここから凶悪な犯罪者が生まれるなんて考えられません。みんな愛情をたっぷり受けているのが目に見えてわかるからです。世の中全ての人がそうやって育てば、自爆テロはなくなると思います。
お前なんてどっちにしろ いてもいなくても同じ
そんな事言う世界なら ボクはケリを入れてやるよTHE BLUE HEARTS / ロクデナシ
「愛は地球を救う」と言葉にするとなんだか安っぽくなってしまいますね。でも、突き詰めていくと本当にそれしかない気がします。
子供らを被害者に 加害者にもせずに
この街で暮らすため まず何をすべきだろう?でももしも被害者に 加害者になったとき
かろうじて出来ることは
相変わらず 性懲りもなく
愛すこと以外にないMr.Children / タガタメ
今回が最後の事件であることを願って。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。