英語が苦手な人のために、中学生英語を1からやり直すプログラムを作っています。その道程で気になったことがあります。
私はサッカーをした。
ですね。では、トムと一緒だったら
ここまではいいですよね。では、これを否定文にしましょう。
となりますね。日本文にすると
ですね。
何が気になったかというと、この文章、なんかわかりにくいなということです。「しなかった」と否定しているので否定文なわけですが、何を否定しているのかがはっきりしません。
「サッカーをした」ということの否定なのか、「トムと一緒に」ということの否定なのかがはっきりしませんよね。
トムとはサッカーをしなかったけど、サッカー自体はしたとも受け取れます。
トムと話を合わせてサッカーしなかったとも受け取れます。
こんな風に複数の解釈ができてしまうのです。
「昨日、夕食後に宿題をしなかったよ」と言われたら、宿題をしなかったのは夕食後だけであって、他の時間帯で宿題をしたって思いますよね、きっと。それをより正確に伝えるには「昨日、夕食後には宿題をしなかったよ」ですよね。違いがわかりましたか。「夕食後には」という言葉にすれば、より正確に伝わります。
この微妙なニュアンス、英語ではどう伝えるのでしょうね。
別の例で考えます。
直訳すれば「私はEmiと一緒に学校へ行かなかった」ですね。notはgoにかかっているので、行かなかったとするのが普通です。では「学校へは行ったけど、Emiと一緒ではなかった」というように「with Emi」の部分を否定したい場合はどうするのでしょう。
先程のように言えば「私はEmiと一緒には学校へ行かなかった」といったところですね。こう言えば、日本文では「学校へ行かなかった」と受け取る人はいないでしょう。「Emiと一緒じゃなかっただけであって、学校へは行った」と解釈するはずです。じゃあ、どんな英文にしたらいいのでしょう…?
こんなときは、地球の反対側にいる友人に聞いてみるのが一番です。Facebookを通じて、アメリカのペンシルバニアで暮らす友人に教えてもらいました。
なるほど〜〜!!言われてみれば、そうですね。かなりすっきりしました!
同時に、こんな簡単な答えが出せなかったことが悔しい〜〜。
こういうニュアンスの問題は、英語での生活が長い日本人に聞くのが一番ですね。とっても助かりました!
答えてくれた友だちにはもちろんのこと、SNSが発達した現代にも感謝です。