1円を笑うものは1円に泣く。
小テストを笑うものは小テストに泣く。
学習塾Lilyでは、GWに出した課題は提出させません。提出を義務付けると、提出のための勉強になってしまうからです。
もし提出を義務付け、提出しない生徒を怒鳴りつけたとしたら、今後生徒は提出することを一番に考えて行動するようになってしまうでしょう。その状態で「まずい、終わらなそう」という場合、するのが答えの丸写し。そして、全問正解だと写していることがバレてしまうからと、ところどころ間違えを作る作業に没頭することでしょう。
これが提出を義務付けたときの弊害です。生徒側は勉強してる気になったり、講師側は勉強させてる気になってしまうので、そこにWinWinの関係ができてしまいます。さらに、生徒が勉強している姿を見て満足した保護者も加わって、Winの三角関係が完成してしまいます。
でも、実態は効果の薄い作業……。やがてテストを受けて、ひどい点数だった時
講師「結構やらせたんですけどねぇ」
保護者「結構やってるのを見たんですけどねぇ」…
三者「やっても駄目だったら、今後どうすれば良いのでしょう」
という流れになります。
駄目な理由はおわかりですね。最初から目的が違っていることです。テストで点数ととるための勉強ではなく、提出のための勉強(作業と呼ぶべきもの)をやっていたのだから、こういう結果になることは最初からわかっていたのです。
でも、そんな悪い未来は見たくないから、視界に入らないところに追いやっていただけです。本当は、生徒も講師も保護者も、三者全員がわかっていたはずです。
こんなスパイラルに陥らないために、最初の指示は細心の注意を払います。そして伝えたのが
GW明けの小テストで点数が取れていればGW中も勉強したとみなすし、そうじゃなければやらなかったとみなす。
ということです。「やったんですけど、点数が取れなかった」という言い訳も聞き入れないということも事前に伝えておきました。
そしてGWが明け、小テストをやってみました。
結果は……!
さすがに私でもブログには書きませんよ。塾内に貼り出してあるので、ぜひ見に来てください。
入塾しないといけませんが(笑)
結果を貼り出されるとやはり気になるようで、頑張ろうとする姿勢が見られます。
また、休憩時間中に貼り出された結果の前でワイワイしている様子を見るとなんだか楽しそうです。普段は黙々と勉強しているだけに、こういう時間もいいですね。
今後も続けていくので、頑張ってほしいと思います。