難しすぎる時代

今日の授業後、生徒の送迎するお母様方と話をしていました。その話題について今も考えていますが答えが出ません。それもそのはずです。なにしろ正解がないのですから。

 

一言で言えば、子どもに勉強が大事だと気づかせるのは難しいという話でしたが、将来についてまで発展しました。

 

一昔前であれば「良い高校に入り、良い大学を出て、良い会社に入り、良い家庭を作る」という人生設計が善しとされていたので、そのためには若いうちに勉強しなければならないという理屈が通りました。

それも徐々に疑われていきます。良い大学を出たからって、良い人生を歩めるわけではないと気づいてしまったからです。

さらに、今は「そもそも良い高校や良い大学って何?」という時代です。偏差値が高い=良いという単純な図式ではなくなってしまったのです。

 

世間が一人のアイドルを好む時代から、各個人がそれぞれ好きな人を支持する時代になりました。誰もが知っている曲がなくなり、皆おのおの好きな歌を聴いています。

私は現代的な考え方なので、むしろその方が健全だと思います。皆と同じアイドルを好み、皆と同じ曲を聴くのはなんだか一種の宗教みたいで違和感があると感じるくらいですので、今のように多様な価値観がある方がしっくりきます。

 

そんな風に、多様性を認めれば認めるほどわからなくなるのが「大学に行く意味」です。

専門的な勉強をするためなのか、人間関係の幅を広げるためなのか、人生を豊かにするためなのか、そもそもなぜ大学に行くのかがわからなくなります。

 

大学卒だからと言って給料が高くなるのも時期に終焉を迎えるでしょう。それでもなお大学に行くとしたら、そこに一体どんなメリットを見出せるのでしょうか。

「大学になんで行くの?」という問いに、満足できる答えを与えられる大人はどれくらいいるでしょうか。

 

「ストレートに4年制の大学を出たら、22歳くらいで卒業するでしょ?昔の人が言う24歳の結婚適齢期で結婚したら、2年くらいしか働かないよね。だったら短大で2年勉強して20歳から4年間働いた方が良くない?」

これは私が高校生のときに同級生の女の子が言っていた台詞です。

結婚適齢期という言葉すらもう死語でしょう。何歳が適しているかなんて一概に言えません。身体的なことで24歳と言っていたんですかね?先進国になればなるほど初婚の年齢も上がっていきます。もはや何が正しいかわかりません。

 

私が自分の娘に、同級生の女の子と同じことを言われたら「そうだよな。短大がいいんじゃないか」と答えると思います。そして、必殺「お前の人生だ。お前の好きにしなさい」です。結局、最後はこの台詞になってしまうんですよね。

 

私は塾講師ですので、塾に来た生徒にはもちろん「勉強した方が良い」と言います。でも、塾講師でなければ同じ台詞を口にするかわかりません。

ただただ「稼ぐ」ということに照準をしぼれば、一般的な中学や高校の勉強ではなくて「デザインの仕方」とか「プログラミング」とか「アフィリエイト」とか、そういう勉強でもありだとも思いますし。

「看護師」や「美容師」から「庭師」まで、「師」とつく仕事につくための技術を身につけるのもありだと思いますが、それらの人よりももっと稼ぎたいのであればネットを使った商売の勉強をしたほうが稼げると思います。

 

それらの勉強をするための土台となるのが中学生や高校生の勉強といえなくもないのですが、本当に土台になっているかが微妙なところです。

人間的に歴史を知ることは大切ですが、プログラミングの世界では必要ないでしょうし。「歴史から学ぶ」みたいに「過去から学ぶ」という姿勢くらいしか、学校の勉強からは学べない気がします。

 

そのうち、全国民に毎月15万円が支給されるベーシックインカムの時代になったら、そもそも「稼ぐ」ことに意味がなくなってしまうかもしれませんし……。

 

最終的に強い(勉強を続けられる)のは2通りの人でしょう。

  1. 医師になる等の目標が決まっていて、逆算して勉強している人
  2. ゲームを楽しむように勉強を楽しめる人

ゲームにハマった先に何がなくとも、ただただ楽しくてゲームをやってしまうのと同じように、勉強することの意味なんて考えずに、ただただ楽しいから勉強するというのが②です。

 

最近はゲームにハマったら、そのままプロゲーマーになって賞金を稼ぐなんていう道もできてしまったので、「ゲームばっかりしてるんじゃない!」と叱るのも時代錯誤だと言われかねないですね……。

 

親も自分自身が経験してないことがたくさんある時代です。親が通ってきた道を今の子にも通るように伝えても「なんでそんな道を通らないといけないの?」と言われてしまします。

 

私は高校生の頃バイトをしていましたが、同じように今の高校生に「バイトしたほうがいいぞ。お金を稼ぐことがどれだけ大変かが身をもって知ることができるから」なんて言うつもりもありません。むしろ高校生はバイトしないほうが良いと思いますし、「高校時代にバイトをしないほうが将来稼ぐようになる」ということに世間が気づきはじめたと思います。

 

親にとっても未知の世界なのですから、アドバイスができません。自分の経験が当てにならないのです。自分が若い頃、善しとされてきたことが今では悪しとされてしまうのです。

 

スマホひとつとったって、スマホを中学生に与えることが善しか悪しか即答できませんしね。

 

それでも、子どもを放置して、子どもに好き勝手させるわけにもいきません。何かしらの言葉をかけないといけません。でも、自分の経験の中には現代人にかける言葉が見つかりません。

まったくもって難しい時代です。

 

多様性が認められた現代は恵まれた時代です。でも親にとっては本当に難しい時代ですね。

とりあえず私は「四の五の言わずに目の前の勉強を片付けなさい」とだけ言いたいと思います。

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