将来日本から出る気はないし英語なんて必要ないから勉強したくないと思う子も多くいると思います。
私は電子機器が発達して、同時通訳してくれる時代が来るから英語が話せなくても問題ないと思っています。
それでも英語は勉強した方が良いと思います。
一つは、どんなに機器が発達しても人間の会話のリズムには敵わないと思うからです。
「今日はいいお天気ですね」「そうですね」という何気ないやり取りがあります。「そうですね」を言うまでの時間は1秒にも満たないと思います。それくらい瞬発的に返せないと駄目なんです。
「今日はいいお天気ですね」
「……。……。……そうですね」
これだと「あれ?今話しかけちゃまずかったかな」とか「この人何考えてるかわからない」って話しかけた方が思いますよね。
こんなふうに会話に独特の間がある人はだんだんと人から話しかけられなくなります。話し手がいちいち「今考え中かな」とか「話しかけられたくなかったのかな」なんて相手の気持ちを推し量るのが面倒になってくるからです。
ポンポンとテンポよく会話したいときに、この独特の間は致命的です。
ペッパーがだんだん相手にされなくなるのは、返答までの間が長いからでしょう。
相手の質問に対して咄嗟(とっさ)に英語で返せるくらいになるにはどれくらいの勉強が必要かはわかりませんが、コミュニケーションツールとしてはもっとも効率良い言語だと思います。フランス語やドイツ語を話せてもほとんど訳に立たなそうですしね。
人対人の会話では相手が何かを言おうとしているというのもわかりますから、外国人であればそこまで咄嗟に返答できなくても大目に見てもらえると思います。大目に見てくれない人はだんだん話しかけてくれなくなっちゃうと思いますけど、それはそれで、その方が良いと思います。
つたない英語を話す人と、通訳機器に頼りっきりの人の2人がいて、どちらの人と会話をしたいかと言ったら前者を選ぶ人の方が多いのではないでしょうか。
通訳機器のほうが正確に伝わるかもしれませんが、やはり間がありますし、その間を埋めようとする気概が見られません。それに対して、つたなくとも英語を話そうとする人はだんだん間がなくなってくるというのが容易に想像できます。
そう考えると、友人になれそうなのは「学ぼうとする人」の方です。
学ぼうとする人が好まれるのは何も英語に限ったことではありませんが、現在日本で何かを学ぼうと思ったときに英語はすごく学びやすいんじゃないかなと思います。
プログラミングを学ぼうと言っても、一般的にはまだ認知されていませんし、教える人も教材も少ないため、学ぶ環境が整備されているとは言い難いですからね。
そういうのに比べて英語は学びやすいと思います。
ということで、英語を学ぶことをおすすめします。おすすめするからには自分も学ばないとですね。がんばります。