線と点(2)

昨日の記事の続きです。今日は歴史の重要語句はスマホで検索してはいけないというお話です。

スマホはどこでもドアです。目的地まで、その道程を無視して行けます。

でも考えてみてください。「応仁の乱は何年のできごとだっけ?」と気になって調べたとき、一瞬で「1467年」と表示されて、それが頭に残るでしょうか。

 

調べたいとき手元にスマホがなく、教科書があったとしましょう。でも巻末にある索引を使っちゃ駄目です。それは性能の悪いどこでもドアです。1枚のドアでなく、2枚のドアを開けないと目的地にたどり着けないというだけです。

 

応仁の乱がわからなかったら、それらしい時代のところから読まないといけません。さすがに四大文明まではさかのぼらないでしょうけれど、935年の平将門の乱あたりから教科書の読み直しが始まります。

 

その行程こそが勉強になるのです。英単語と異なり、こちらはストーリーとして頭に入れます。道中の景色も必要なのです。忘れていたら、その度に戻って、何度も読み直すのです。そうやって繰り返すことこそが、確実に覚える秘訣です。

 

そもそも「応仁の乱が1467年」とわかったところで、それは何の意味もありません。それよりも、なぜそれが起こったか、その後どうなったかというストーリーの方が気になるでしょう。

 

スラムダンクという漫画で例えてみましょう。

「諦めたらそこで試合終了だよ」という名言はスラムダンクを読んだことがない人でも知っているくらい有名だと思います。でも、それは何巻の何ページででてきましたか?

 

スマホで調べれば「第27巻の147〜148ページ」とわかります。……で?ってなりませんか?たいていの人はその前後のストーリーが気になると思います。

 

あの名言は、三井という人物の回想シーンの中ででてきますが、そもそもなぜ回想したのでしょう。あーそういえば不良になった三井が体育館に仲間を連れて暴れたんでしたっけ。その事件の後に主人公の桜木花道が坊主頭になったので、その名言は坊主になる前ですね。ということは海南戦の前なので、あの辺ですね。

 

このようにストーリーが思い出せればすっきりしますが、思い出せないままページ数を言われてもすっきりしませんよね。つまり、知りたいのはページ数ではなくて、どんな流れでどんな場面でそのセリフが出てきたかなんです。

 

ストーリーがわかっていながら、もう一度読んでしまいますよね、漫画って。でもそうやってるうちに、忘れなくなりますよね。それを歴史の教科書にも応用させれば良いのです。

 

すぐに答えがでないのは遠回りで面倒に感じるかもしれませんが、その遠回りこそが勉強になるのが歴史という科目です。ですから、この科目を勉強するときにどこでもドアを使ってはいけないのです。

 

どんな教科でも関係なしにすぐスマホで検索する癖のある人は気をつけましょう。その知識は「点」のままです。歴史では点のままでは得点にはなりません。線で覚えないといけないのです。

 

 

英単語は点で、歴史の語句は線で覚えるのです。そのための道具として最適なのがスマホと教科書です。

スマホで点を、教科書で線を

こうやって使い分けて調べるのがもっとも効果的な学習方法だと思います。

これを読んでいる保護者の方がいたら、我が子の「調べ方」を見てみてください。そしてなんでもかんでもスマホで調べていたら、すぐにやめさせましょう。

道具は正しく使うこと。これが人類に課せられた使命です。

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