近隣の高校でも中高一貫クラスができるようです。下館一高は2020年度から、下妻一高は2022年度から中学受験が始まる予定です。
中高一貫教育についての私の意見を述べます。
・中学からのクラスが1つだけの中高一貫も賛成できない
・中学からのクラスが2つ以上で、高校からも合流できる中高一貫は賛成
私の賛成・反対の基準は「選択肢の数が増えるか否か」です。運営のしやすさや設備等については考えずに、そのものさしだけで話を進めます。
中学受験と高校受験の2つの受験があれば、生徒側が受験時期を選択できます。このように選択肢が増えることは基本的に賛成です。
例えば、高校受験がなくなり全員が中学受験をすることになると、今まで中3がしていた高校受験の時期を小6に早めただけなので、選択肢が増えたことにはなりません。これは反対です。
でも、2クラスは中学受験で募集し、残りの5クラスは高校受験で募集し、計7クラスで大学受験に臨むというのであれば賛成です。
ただし、1クラスだけ中学受験で募集し、残りの6クラスは高校受験で募集するというのは賛成しかねます。選択肢が増えているのでそこは良いのですが、中学受験で入った人の選択肢がない気がするのです。
どういうことかというと、大学受験を視野に入れて中学受験をして中高一貫校に入ったはいいもののクラスに馴染めなかった場合、その子が取れる選択肢はあるのかということです。その時、複数のクラスがあり、クラス替えができる状態であれば良いと思うのです。
それ以外にも大学進学を考えて入学したけど、途中で別の道に行きたくなったということもあるでしょう。でも中学から高校がエスカレーターになっていたら、途中で降りることができません。ここで、高校受験をして別の道に行けるというのであれば賛成ですが、中高一貫校から別の高校に行くというのも現実的に難しい気がします。
「このままエスカレーターに乗っていればそれなりの道にいけるのに」と言われながらも飛び出すことができる子はどれくらいいるでしょうか。大人で言えば、公務員になったけど辞めて事業を起こす感じですかね。周りの人にかなり止められると思います。
結局、私は「2クラス以上の中高一貫コースと残りは高校受験コースがある」システムが一番いいと思うんですけどね。でも中高一貫の需要が不透明な中、いきなり2クラス設置はできないのでしょうね。下館一高も下妻一高も私が賛成しかねる中高一貫1クラスのようです。
決まってしまったのなら文句は言いません。中高一貫を始めるという選択をしただけでも称えるべきだと思います。十年先の未来から振り返ってみたら、この一歩が良かったということになっているかもしれませんしね。
なにはともあれ、中高一貫クラスの設置は楽しみです。