学習塾のタイプを分けてみます。
まず、塾を「大手」と「個人」に分けます。
「大手」は生徒数が100人以上だったり、校舎がいくつもあったりする塾を指します。名前を言えば「あー、あの塾ね」と皆が分かるような塾です。
「個人」は自宅の一室などで塾を開いているような、講師が1、2人で1クラスの生徒も10人程度の規模の塾です。学習塾Lilyはこっち側ですね。
次に、授業スタイルも踏まえて分けます。ここでは塾以外も入れます。
A.大手・一斉授業
B.大手・個別指導
C.個人・一斉授業
D.個人・個別指導
E.通信講座
F.家庭学習(自学のみ)
生徒側の要望を分けます。
ア.とりあえず成績を上げたい
イ.学校の先取りをして学校の授業を理解しやすくしたい
ウ.学校で扱わないような難問を教えてほしい
エ.学校で分からなかったところを教えてほしい
オ.つきっきりで見てほしい
カ.競争させてやる気を出させてほしい
キ.受験や勉強に関する情報がほしい
まずは目的を明確に
結局は学習スタイルと要望の相性次第でコストパフォーマンスが決まります。
要望の「ア.とりあえず成績を上げたい」は駄目です。どのタイプの学習でも中途半端に終わります。目的が抽象的なのでモチベーションが上がりにくく、達成したかもわからないからです。
「中学校の順位を20位上げる」とか「実力テストで400点を取れるようにする」という目的を設定しましょう。具体的であればあるほど良いです。
具体的な要望を挙げ、それに応えられる塾を探すという順番でないとお金を無駄にする結果になりますので、まずは生徒が何をしたいのかを明確にしましょう。
学習スタイルと要望のマッチングですが、これは私が言うまでもなく、保護者であれば見抜けるでしょうから、今回は大手と個人の違いを中心に書きます。
大手と個人
まず大手。こちらは比較的料金が高いのが特徴です。
金額にこだわらないのであれば、まずこちらを選択肢に入れましょう。データ等も豊富で、志望校合格可能性の診断などもかなり正確に出ます。
個別指導も講師への教育がしっかりしていることが多いです。
対して個人。こちらは料金で言えばリーズナブルです。
ただし、講師の力量は未知数です。より親身になってくれることはメリットになるでしょう。個人塾に入る際は口コミや体験で判断するしかありません。
講師の私の検討の順番
私が自分の娘の学習を考える時はまず「F.家庭学習」でなんとか出来ないかを考えます。おそらくこの記事を読んでいる人は、家庭で出来なかったから他を探していると思うので、次です。
次は「E.通信講座」です。やはり、自宅で出来る=どこでもできるという状態が理想ですので、私なら家で出来る方法を探りますが、これまた失敗することが多いので次。
「A.大手・一斉授業」です。子どもの目には「塾は厳しそう」とか「ついていけなそう」と映ると思いますが、四の五の言わずに行ってみなさいと言います。おそらく、大半の生徒はこの選択で受験まで過ごせると思います。でも、「なんか合わない」「思った程の効果がない」と感じたら、次。
「D.個人・個別指導」です。 大手のクラス分けされた一斉授業でも駄目だった場合、個人塾の一斉授業は辞めたほうが良いです。クラス分けがされていないことが多いです。ただし、その個人塾が生徒のレベルを絞って「偏差値60位上の生徒のみの一斉授業」等であればおすすめです。入塾するときにテストがあり、それで本当に授業を受けるために必要な学力が足りていない生徒を落とす塾であれば信頼できます。
また「C.大手・個別指導」ではないのは、きめ細やかさの違いです。講師の住所がバレてるような個人塾の場合、否が応にも真剣にならざるを得ないからです。教え方はもしかしたら大手の個別指導の方が良いかもしれませんが、最後は「人」になるので、真剣さを加味して「D.個人・個別指導」です。
もう次はありません。「D.個人・個別指導」で駄目なら、勉強以外の良い部分を伸ばす方向に転換しましょう。勉強だけが全てじゃないのですから、勉強の土俵に乗らなくたっていいんです。
学習塾Lilyは…?
こんなことを言っている学習塾Lilyはというと…
「C.個人・一斉授業」「D.個人・個別指導」にカテゴライズされますね。つまり検討の順番では4番目(最後)です。ひいき目なしで見たら、こんなものでしょう。事実なので仕方ありません。
それでも通ってくれる中学生はたくさんいるので、彼らに「学習塾Lilyの何がいいか」を聞いてもらえればと思います。他の塾とは違ったシステムなので、なんとも説明しづらいです。体験が一番わかりやすいと思うので、ご希望であればご連絡ください。
あとは「個人塾は講師の人柄次第」だと思いますので、学習塾Lilyはそこがいいんでしょうね~きっと!(笑)
今、学習塾Lilyについて書いてて思ったのですが「個人塾」のメリットで「講師の人柄が分かる」というのがありますね。分かるといっても、実際に対面してみないといけませんが…。担当講師が変わる大手塾に比べ、変わらない(というより変えられない)個人塾は、講師との相性が合えば最高の通塾体験になりますね。
ということで「良い講師がいると評判の個人塾は一度覗いてみる価値がある」ということにしましょう。
そうは言っても、私が実際に娘の学習を考えるときは「F.家庭学習」「E.通信講座」「A.大手・一斉授業」「D.個人・個別指導」の順番であることは変わりませんけどね。見知らぬ土地で食事をするときも個人経営の店よりも大手チェーンを選ぶ私ですからね。
こんなことを言ったら、学習塾Lilyに生徒が集まらなくなってしまいますが、まぁいいでしょう。それでも集まってくれた人に最大限のギフトをするだけです。
以上、数日に渡って私の意見を述べさせていただきました。
塾選びを考えている方の参考になれば幸いです。
■関連記事リンク
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・塾(個別指導)のメリット・デメリット
・通信講座・家庭学習のメリット・デメリット
・塾を比較検討するときの順番