塾(個別指導)のメリット・デメリット

塾(個別指導)

1.なんと言っても「隣で見てもらえる」

私が言うまでもありませんが、間違えたところや分からなところをピンポイントで教えてもらえることは大きなメリットです。敢えて言ったのは、これは本当に大きな要素だからです。

 

まず「群を抜いてできる生徒」におすすめです。一斉授業でも扱われない難問も教えてもらえます。ただ、この層はほとんどいませんし、この層は塾を探してこの記事にたどり着くということもなさそうなので、この辺で。

 

個別指導の恩恵を一番受けられるのは、学力が著しく低い層です。例えば、数学で言えば中1最初の正負の計算を曖昧な理解のまま過ぎ去ってしまい、テストでも10点20点を取ってしまう層です。一斉授業ではついていけないと判断され、入塾を断られることもあります。

 

そんな層の生徒にとって、手取り足取り教えてくれるのは魅力的です。10点の子は最初の計算の途中式が書けていないので、そこから丁寧に教えてもらわないとできるようにはなりません。これができるのは家庭教師か個別指導くらいです。

 

 

 

2.講師との相性がはっきりと表れる

講師も指導方法を教育されていますが、それでも個性は表れます。講師と生徒の個性が合えば、一斉授業以上の効果が得られるでしょう。ただし、その確率は思いの外低いのが現実です。良い講師と巡り合ってやる気になり成績向上したらラッキー、そうでないのが一般的というくらいの意識でいるのが良いでしょう。講師との相性は一斉授業でもありますが、個別指導の方がより濃く反映されます。

 

塾側からすれば、生徒1人2人に講師を1人つけるのは大きなコストのため、講師をバイトでまかなわないと採算がとれません。でも、どんな業界を見てもわかるようにバイトの存在がないと成り立たない企業がほとんどです。将来、教師になりたいからといって講師で経験を積もうとする人も多く、やる気のある人が比較的多いのが塾業界の特徴でしょう。でも中にはそうでない人も……こればかりは仕方ありません。高いお金を出して、それに見合わないサービスを受けたら怒り心頭になると思いますが、そういうときはきちんと主張した方がお互いにとっても良いので、思い切って塾に相談してみてください。

 

 

 

3.全教科の成績を上げるのはほぼ不可能

週に1回で80〜100分の個別指導では1教科の対応が精一杯です。できる生徒であればその時間内に2教科できるかもしれませんが、たいていは1教科です。また、その時間では1教科であっても成績向上は難しいです。おそらく学校の授業にようやくついていけるようになるくらいでしょう。宿題が多めに出て、それをきちんとこなせるなら成績向上が望めます。

 

 

 

4.曜日が固定されない

一斉授業の曜日に塾に通えない場合はもちろん個別指導に軍配が上がります。これは私が言うまでもないので、以上。

 

 

 

5.内気な子も入りやすい

一斉授業と違って皆の前で答える場もなく、出来なくて恥ずかしい思いをしないため、内気な子でも通いやすいのが特徴です。逆に、恥ずかしさがあるからこそ頑張れるという場合も多々あるので、一概にメリットだけではありません。

 

 

 

6.コストパフォーマンスは低い

個別指導は生徒一人ひとりを良く見られるし、その生徒が間違えたところを指摘してあげられるので、成績が上がるはずです。理論上ではそうなのですが、実際に個別指導を受けて成績が上がっているかというとかなり微妙です。感覚的には2割は成績向上、6割は現状維持、2割は成績低下です。成績低下は出来なくなっているわけではなく、周りの子の成長スピードに負けて、相対的に下がってしまうということです。

 

料金が高い割に成績向上の確率が低いので、コスパは低いです。これはシステムの問題というより「個別指導なんだからしっかり見てくれるでしょ。それなら成績も上がるはずでしょ」と安易に考えて、個別指導を受けさせてしまっているところに原因があるように思います。

 

成績向上は基礎練習の徹底があってこそです。個別指導の短い時間ではそれがほぼ不可能なので、塾以外の学校や自宅でどれだけ練習するかにかかってきます。塾に任せっきりにしてしまい「勉強は塾でやってるだろうから」と言って家での勉強に保護者が口を出さない場合、たいてい悪い結果になります。結局、気休めのために塾に行かせていることになります。そのための個別指導料なら高すぎますよね。きちんと見極めることが大切です。

 

 

 

7.塾に丸投げはコスパを最悪にする

とりあえず塾にと考えての個別指導は最悪です。個別指導の「できないところを手取り足取り指導できる」というメリットを潰してしまっています。逆に「数学の1次方程式のところでつまづいた」等と分かっている場合は、個別指導向きです。

 

ただ、保護者の多くは中学生の勉強はノータッチで「うちの子は何ができないのかも分からないから、塾でそれを見つけてそこを指導して欲しい」という感覚でしょう。この入口は間違っているわけではありません。プロに見つけてもらうのも効率の良い方法です。

 

しかし、勉強はどこまでいっても完成しないので、できないところは山程見つかります。そのため「この単元も、あの単元も」となり、夏期講習や冬期講習などの料金が跳ね上がる結果になります。それでも苦手を潰してくれるならと言えればいいのですが……。私が親なら「その金額はさすがに出せない。なんでこんなに穴だらけになるまで放置してたんですか。ちゃんと教えてくれてなかったんですか」と言ってしまいそうです。

 

本来は家でやるべき基礎練習をやった上での主張ならいいのですが、家でもやらずに塾にだけ任せっきりでそう主張してしまうのは、そっちも悪いような気がしてしまいます。とはいえ、お金を払っているんだから見合ったサービスをって言いたくなってしまいますよね……。難しいところです。

 

 

 

まとめ

個別指導は「とりあえず」で行くところではありません。目的を持って行かないとコスパが最悪になります。一斉授業の塾に行ったけれど合わなかったとか、ある教科のある単元がわからないからそこを教えて欲しいという前提があって初めて選択肢に入れるのが良いでしょう。

 

内気な子や塾に初めて通う子にも入りやすいイメージがありますが、それだけで個別指導にしてしまうのはやめたほうが良いです。

 

家庭でも塾の宿題をさせられる環境があるかないかで、個別指導の利用価値は大きく変わってきます。まずは塾以外の環境を見直しましょう。

 

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