何がやる気を出させるかなんて、周りの人はもちろん本人でさえもわからないものです。
以前、別の塾に通っている保護者の方から「受験生になったにも関わらず娘のモチベーションが上がらないどころか逆に下がっているので、塾を変えたり辞めたりした方が良いでしょうか」という相談を受けました。
「成績不振は誰のせい?」というアンサーソングならぬアンサー記事を書きました。一言で言えば、今通っている塾に通い続けた方が良いというものです。
その後どうなったかというと、彼女は再びトップに返り咲いたそうです。下がりきってしまったモチベーションが上がった原因は「あるテストで普段自分よりだいぶ下にいた友達が猛追してきたから」というものでした。
これはもう運が良かったとしか言えません。もし友達の猛追がなければ、油断したまま入試本番を迎えていたかもしれません。もともと勉強ができる子なので、いずれどこかでスイッチが入ったとは思いますが、比較的早い時期にそうなったのが良かったと思います。
やらなきゃと思った瞬間に塾に通っていたことも大きかったと思います。やろうと思えばいくらでもやれる環境にいたおかげで、すぐにエンジンをフル回転に出来たことでしょう。そう考えると私のアドバイスも的を射ていたかもしれません。
このエピソードで感じるのは、モチベーションを上げることの難しさや猛追した友達の存在の大きさです。
きっと彼女自身も友達にモチベーションを上げてもらえるとは思っていなかったでしょう。友達がいて、さらに猛追してくれてラッキーでしたね。友達の猛追を最初から当てにするわけにもいきませんので「友達に追い越されそうになればモチベーション上がるよ」なんていうアドバイスはできません。良い友達がいて本当に良かったと思います。
このように良い友達に恵まれると自分の成長も早くなりますが、その話はまた今度記事にしたいと思います。