メモリーツリーでの学習方法を教えたところ、これにハマる生徒が続出しました。
メモリーツリーとは従来の箇条書きとは大きく異なり、ノートのど真ん中にタイトルを書いて、そこから放射状に語句が広がっていくものです。
メモリーツリーの利点を挙げてみます。
1.楽しい
2.教科書をよく読むようになる
3.関連を意識するようになる
4.重要語句を抜き出せるようになる
5.漢字をきちんと書くようになる
これらの利点があり、覚えやすい。優れた暗記方法だと思います。
いきなり上手には書けないので、練習が必要です。奈良時代は80年くらいしかないので、練習にはおすすめです。
塾生にもやらせてみたところ、社会が苦手だという子の理由が分かりました。重要語句を拾えないのです。メモリーツリーは1枚の紙に1時代を書くので、必要最低限の言葉を拾わないと書ききれなくなってしまいます。でも、社会が苦手な子は教科書の本文をそのまま写してしまうのです。
例えば、得意な子は「六波羅探題」「朝廷の監視」くらいしか書かないのに対し、苦手な子は「京都に六波羅探題を置いて朝廷を監視しました」という文章を書いてしまうのです。
本文を読んで、咀嚼(そしゃく)し、自分の頭で考えて整理して紙に書くということを身に着けさせるのがメモリーツリーの役割ですが、「咀嚼」「考える」「整理」ということを出来ない子は、うまくかけません。
それでも何度も教えていると、だんだん上手になっていきます。結局は誰だって出来ることなのです。自転車だって同じですよね。乗れるまでの練習量に差が出ますが、結局誰もが出来ること。メモリーツリーだって、他の勉強だって差は「習得までにかかる時間」だけです。
メモリーツリーはいろんな能力を伸ばすためにも役立ちますし、何より楽しくて覚えやすいので、歴史に限らずいろんな勉強に使ってみてください。
あくまで自分で覚えるためのものですので、他人が見て分からなくても問題ありません。そもそも正解はないのです。ですから、思い切って重要語句を書いて、メモリーツリーを大樹にしてくださいね!