都合の良い懐古主義

「昔は良かった」そんな台詞をよく言うのは懐古主義の人でしょう。

 

懐古主義とは過去を懐かしみ、現在よりも過去の風潮や文化、人物を優れたものとみなす思想・主義のことです。

 

「テレビ番組は昔の方が面白かった」とか、「亭主関白こそ父親の姿だ」とか、そんなことを言う人が多いので、一般的には蔑(さげす)む感じで懐古主義という言葉を使うようです。

 

私も懐古主義には懐疑的です。だって「過去の文化のほうが優れていた」と言ったって、懐古主義者は自分の都合の良い過去までしか戻らないのですから。

 

例えば、お風呂。現代はボタン一つで追い焚きが出来るため、お風呂に入る時間に縛られることもありません。しかし数十年前は、そんなものがなかったので、決まった時間に入ったり、遅くても夜11時までに入ったりと、制限の中で規律を守っていました。そんな時代を生きてきた懐古主義者は、現代のばらばらになったお風呂を嘆きます。「あの頃は良かった」と言います。

 

例えば、テレビ。一家に一台しかなかったころは、居間に家族が集まって同じテレビを見ました。父親が野球中継を独占するから他の家族は見たい番組が見れないという現象も日本中いたるところで見られました。ところが今や一人一台、現代に至ってはスマホでワンセグだって見られるし、そもそもテレビ自体から興味が遠のき、やはりバラバラになったような感じがします。それを懐古主義者は嘆き「あの頃は良かった」と言います。

 

懐古主義者は過去を良かったと言いますが、それは「自分が経験したところまで」しか遡(さかのぼ)らないのです。薪でお風呂を焚く時代までは遡らないのです。テレビがない時代まで遡らないのです。

 

過去が優れた文化なのではなく、「自分が経験した文化」が優れていたと言っているだけなのです。そこから分かるのは、自己中心的な考え方をしているということ。だから、「昔は良かった」という懐古主義者に出会うと、蔑んでしまう人が多いのだと思います。

 

「昔は良かった」とぼやくだけで行動を起こさず、現代を生きる人を批判的にとらえる懐古主義者が人に疎(うと)まれるのも仕方ありません。

 

そんな中年、年寄りにはならないように、今から気をつけたいと思います。





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