スマホの電源を入れない日を作ろう

道具には対象年齢があります。スマホなら17歳以上がいいと思います。

 

カッターを幼児に持たせると必ず怪我をします。対象年齢前に道具を持ってしまったことが怪我の原因です。道具も権力も、持つべき人が持たないと悪い結果をもたらします。それだけ使いこなすのは難しいんですね。

 

スマホはとても便利な道具です。使いこなせれば最高の道具です。英単語を覚えたい学生にとって、アナログの手作り単語帳よりスマホの英単語アプリの方がはるかに有益でしょう。

 

問題なのは、学生はそんな使い方をしないということです。いろんな使い方ができるのがスマホなので、その観点から見れば間違っていませんが、学力向上という観点から見たら間違っています。

 

スマホがもっと不便であれば、すぐに飽きられたでしょう。起動までに60秒かかるとか、タッチしてから反応するまでに毎回5秒かかるとか、数十年前のパソコンのようであれば、忙しい学生たちはスマホをすぐに手放すはずです。

 

また、ファミコンやプレステのように「準備と片付け」そして「親の許可」が必要な遊びは、それらが煩わしくなってきて、だんだん遠のいていきます。いつでもどこでも出来る携帯型のゲームボーイが発売したとき「キャンプ場にもゲーム機を持っていく子がいる」と大人は嘆きましたが、電池の消費が半端ないため、やはりゲーム離れは起きました。

 

だから、スマホも「反応がやたら遅い」とか「毎回、親の許可が必要」とか「最長でも60分でバッテリーが切れる」とすれば良いんですけどね。「計算問題が出てきて、それを1問解かないとLINEを一つ送れない」なんていう設定があればLINEを使う度に賢くなりそうですが、そんな設定ができたら学生は離れるでしょう。LINE以外のアプリを探し出すはずです。大人が期待する使い方なんてしないのが子供です。

 

また、グループ内の友達の誰か一人でも「俺、今から勉強するから、返事しない」と宣言するような子がいれば、周りも勉強するようになるでしょう。LINEがない頃は、相手が「俺、勉強してないよ」と言っても、実際に生活を覗けるわけではないので、その言葉を信じられませんでした。今はLINEしあっているので、相手が勉強していないことも証明されてしまっています。だから「勉強しないのは俺だけじゃないから大丈夫」という謎の安心感が出来てしまいます。

 

LINEグループで足の引っ張り合いをしてしまっているのが現在の中高生。「ないと困る」くらい便利なスマホが、親にとっては「あったら困る」ものになってしまっています。

 

現状のようになってしまったのは「周りが持っているから」と安易に買い与えてしまってた親が多かったからでしょう。親のあり方はファミコン時代の30年前と何ら変わっていません。

 

「こんな使い方をしたら解約する」といったルールを決めずに渡してしまったことを後悔しても、誰も彼もスマホを使っている社会では、いまさら取り上げることも出来ないでしょう。我が子がスマホで怪我をして、そこから学ぶまで待つしかありません。できればカッターの傷くらいの怪我で気づいて欲しいものですが、片足を失うくらいの怪我になっていることにも気づかない人も多いと思います。

 

この依存状態から脱却して、道具を道具として使うために、高校受験までの期間、友達と足並み揃えて「スマホ禁止期間」を作ってみてください。

 

先に答えを言ってしまえば、おそらくそれでスマホ禁止になることはないでしょう。地球上から戦争がなくならない理由と似ています。同じ中学校の小さなグループの中だけでもスマホのない平和が訪れても良さそうですが……10名程度の小国家でさえ、戦争はなくならないでしょう。

 

一日だけで良いので、スマホの電源を入れない日を作ってみてください。それが出来ないというのなら、学力向上は諦めたほうが良いかも知れません。勉強時間を増やすより、スマホの時間を減らす方が学力が上がると思います。実践出来る人はいませんかねぇ。

 

生徒自身にもそうですが、保護者にもぜひ考えて、そして行動してもらいたいものです。



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