指示が上手な上司をお手本に、私は生徒にノルマを課した。

中学生は「勉強しなさい」と言われて、勉強することはまずありません。

 

自分に置き換えてみましょうか。

「家事をしなさい」と言われたお母さん。「仕事をしなさい」と言われたお父さん。休日にだらけているときに、誰かにそう言われて「よし、やるか!」とか「言ってくれてありがとう!」と言える人はどれくらいいるのでしょう。おそらく大半は、口に出しませんが「わかってるよ!」とか「少しくらい休ませてよ!」と思うでしょう。中学生だって同じです。

 

みんな、自分は普段頑張っていて、少し気を抜いた程度だと思っているのです。そのときに「〜しなさい」と言われるからイラッとするのです。でも、残念ながら、周りにはそう見えないから「〜しなさい」と言われてしまうんですね。

 

普段、頑張っている姿を目の当たりにされていたら、休日に横になっていても「普段頑張っているんだから、ちょっとくらい休んでも良いよ」って言ってもらえるのです。

 

そうは言っても勉強させたいのが親の本音。一体どうすれば良いのでしょう。

 

答えは「具体的に指示を出すこと」です。「勉強しなさい」より「英語の宿題しなさい」。「英語の宿題しなさい」より「ワークの93ページをやりなさい」です。具体的であればあるほど、指示された側は動きやすいのです。

 

この具体的に指示を出すことは、仕事が上手な人が得意とすることです。指示が上手な上司のもとでは部下も働きやすいはずです。でも、そんな上司とはそうそう出会えません。それくらい具体的に指示をだすというのは難しいのです。

 

具体的に指示が出せない理由はいくつかあります。

 

・指示を出す側も、内容をよくわかっていない

・内容を自分の言葉でまとめることができない

・細かく指示を出すのが面倒

 

などです。うまく指示できない人がよく言う台詞は「とりあえずやりなさい」「いいからやりなさい」「技術は見て盗みなさい」「自分で考えなさい」です。共通しているのは、相手にボールを投げてしまうこと。責任は相手にあるというスタンスをとることです。

 

親が子どもに具体的に勉強の指示を出せないのも、子どもが何を勉強しているかを分かっていないからです。分かっていない人に「やれ」と言われて、素直に返事できないでしょう。現場を知らない社長がフラッと営業所にやってきて「あれをやれ、これをやれ」と指示したところで、現場の人達からはため息しかでません。指示を出すには、相手を知らないと駄目なんですね。相手を知る努力をしない人からの指示は受け付けないようになっているんです。

 

それらを踏まえ、Lilyでは9月から3年生の一人ひとりに具体的な課題を出しました。カレンダーにその日やるべきことを書き入れて、そのノルマを達成させるようにしました。従来のノートと鉛筆での勉強だけではありません。タブレットで、アプリを使用しての課題もあります。

 

数学に疲れたら英語を、英語に疲れたら理科を、理科に疲れたら社会を。次から次へと取り組まないと終わらない量のノルマです。でも、塾生はノートとタブレットを交互に扱い、上手に切り替えながら、いつも以上に集中して取り掛かっていました。

 

ノルマを出されると達成しようという欲がでるようです。さらにアプリを授業中にも使うというのも功を奏しているようです。

 

中学生にやる気を出させるのは「勉強しなさい」という言葉ではなく、脅しでもなく、「具体的な指示」と「ノルマ」です。

 

今月のノルマを達成した人には、次の課題を与えることを考えています。成績を伸ばすには、次の課題をこなさいといけません。だから私は次の課題を与えたくてうずうずしてます。そのため、上手に生徒をコントロールしてノルマを達成させようとします。まるで中間管理職ですね。

 

これが、これからの塾講師のあり方かもしれません。

 

ノルマを与えられた3年生の半数は夕方から来てやっていました。そんな指示は出してなかったんですけどね。通常の授業時間じゃ終わらないと気づいてくれたようです。その成長を嬉しく思います。この調子なら10月からもう一段階上の学習ができそうです。

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