勉強すると一体誰のためになるのでしょうか。
自分のため。将来のため。その答えが大多数だと思います。もちろん、それは間違っていません。今勉強しておけば、いつか自分に返ってくると思います。
では、自分のためなら、本当に頑張れるでしょうか。
「自分のためになるから頑張れ」と周りの大人は言うでしょう。でも、そう言われて本当に頑張れる子はどれくらいいるのでしょうか。少なくとも私が中学生なら、そう言われてもモチベーションが上がらないでしょう。
将来の自分のためと言われてもピンとこないのです。
さらに私は「自分のためだというのなら、勉強しなくて困るのは自分だってことだから、周りに被害が及ばなければいいか」とも考えます。
つまり、自分のためには頑張れないのです。
逆に「次のテストで100点取らなければ、家族の命はないぞ」と脅されたら頑張る気がします。
「100点取らなければ自分が塾に行かされる」のであれば頑張りませんが「100点を取らなければ恋人が奴隷として重労働させられる」なら頑張ります。
つまり、誰かのためなら頑張れるのです。
自分が不甲斐ないせいで、家族や大切な人に被害が及ぶと判った途端、本気モードになるのが私です。私のような人は「自分ためになるから」と説かれても、本気になれないのです。
おそらく、私のような考えの中学生もいるはずです。そういう子には「あなたが次のテストで80点とらなければ、お母さんがあなたの代わりに塾に行って勉強するから。そしてあなたに勉強を教えてあげる」と言ってあげると効果あるかもしれませんね。
そのとき「僕のせいでお母さんを大変な目にあわせてごめんなさい」ではなく、「いってらっしゃ~い!よろしくねー!」と軽やかに送り出されてしまったら、どうしようもないですけどね(笑)