人からは必要とされがち。でも、期待はずれの結果に終わったとしても、お咎(とが)め無し。さて、この職業はなんでしょう。
道路工事の人達なら、必要とされますが、期待はずれの結果でお咎めなしなんてことはありません。手抜き工事をして人災を起こそうものなら、ものすごく叩かれます。
サッカー日本代表はどうでしょう。期待はずれの結果に終わっても「世界の壁は高いんだから仕方ない」と言われてお咎め無しかもしれません。ただ、人から必要とされているかと言われると微妙です。サッカー日本代表がなくても全然困らないという人もたくさんいます。
冒頭の問題の答えは「天気予報士」でした。
天気予報は必要とされているので、テレビでも新聞でも毎日扱います。でも、予報が外れてもお咎め無しです。そりゃ「当てろよ!天気予報士なんだから!」とネットの掲示板で叩かれるかもしれませんが、実際に給料が減ることはないでしょう。ネットの評判を気にしなければ実質お咎め無しです。給料を賭けて予報している予報士なんていないでしょう。
現代の技術を持ってしても、1日後の天気を正確に当てることは出来ないというのは誰もが分かっているし、「天気だから仕方ない」と人間の力の及ばざる世界の話なので諦めているというのもあるでしょうから、外れても文句は言わないのです。文句を言ったとしても、また今日も天気予報を見ては、天気予報士の声に耳を傾けるのです。
天気予報士はずるいなぁと考えていましたが、塾講師も同じようなものですよね。
必要とされがち。でも期待はずれの結果に終わってもお咎め無し。だって、高校入試に失敗したとしても塾だけのせいとはならないのですから。むしろその塾は合格者をいっぱい出しているのに、うちの子だけ不合格という状況なら、失敗の原因は塾ではなくうちの子にあるってなっちゃいますからね。
塾講師はずるいなぁ。
もちろん結果を残さなければ、入塾者が減り、潰れてしまうでしょう。だから完全にお咎め無しというわけでもないかもしれません。
ただ、結果がある程度であれば許されてしまうのは事実です。9割成功1割失敗でも、まぁそういうものでしょうと納得してもらえてしまうのです。あそこは1割も失敗してるから、行かないほうが良いよとはならないのです。
「うちはやるだけやったんですけれど、おたくの子が頑張ってくれなかったから」なんてことも、塾は言えてしまうのです。結果にコミットされなくてもやっていけちゃう塾。なんてずるいんでしょう。
そういった意見をはねのけるには「全員合格」しかありませんね。もしくは合格しなかったら返金とか。
実際に「不合格の際は返金します」という塾もありますよね。そういうのは塾のずるさを排除するための策なのでしょう。
天気予報士のことだけ書こうと思ったら、自分の首を締めるような記事になってしまいました。Lilyは全員合格させる塾にします。
書き出したときは、もっと軽い気持ちだったんだけどなぁ……。(笑)