カツオは人に見せられない点数だからと、テストを燃やしてしまいました。サザエさんは、灰になったテスト用紙を元に戻せるでしょうか。
タラちゃん「ドラえもんのひみつ道具のタイムふろしきを使えばいいですぅ」
カツオ「そんな漫画の世界のものが現実にあるわけないよ。元に戻せないが正解だよ」
ワカメ「本当にそうかなぁ。あるわけないとも言い切れないんじゃない?」
カツオ「紙という有機物は燃えたら灰と二酸化炭素になってしまうんだよ。状態変化じゃなくて化学変化ね。つまり別物になっちゃうんだ。水が氷になるような状態変化ならまた水に戻せるけれど、別物になったあとは戻せないんだ」
何かアイデアが出た時、科学的に否定するカツオのような人は結構います。物理的、科学的にという言葉を使って相手を説得する。これもまた一つの手段ですが、カツオタイプは賢そうに見えて、実はそうでもありません。もちろん勉強はしているので、賢くないわけでもありません。賢い賢くないというより、頭が固い柔らかいで考えてみるとわかりやすいですかね。カツオは頭が固いのです。
本当に賢い人なら馬鹿げたことでさえ「本当にそうなのだろうか」と考えるのです。きっと「人が空を飛べるわけがない」と言われた時代でも、その固定観念を疑問に思って正面からぶつかった人達がいたから、今日の飛行機やヘリコプターがあるのでしょう。そんなふうに簡単に「できるわけがない」と否定せず「できる方法があるのでは」と考えるのが本当の賢い人だと思います。
ワカメ「灰になったテスト用紙を元に戻したいのは、どんな点数だったかを知りたいためなんでしょ?それなら、先生に聞いてみたらいいじゃない。皆の点数を記録しているはずよ」
問題のすり替えになってしまいますが、これもまた一つの正解でしょう。目的を見極め、それを達成するための手段を探す。これができるのも賢い人です。
テレビのチャンネルを変える時、物理的なボタンやダイヤルだった時代に、「こたつに入ったままチャンネルを変えられないものか」と考えて長い棒を思い浮かべるのが凡人の発想。「チャンネルを押すためにはボタンを押さないといけない」という固定観念に囚(とら)われた状態での発想です。そこで本当に賢い人がリモートコントローラーを発明するわけです。
実現可能かどうかはさておき、賢者の発想をしたいものですね。
この記事に出てきたサザエさんのキャラクターは、わかりやすくするために書いたもので、実際のキャラクターの性格とは異なります。カツオとワカメちゃんの台詞を入れ替えても成り立ちそうな気がしますしね。
今日もまた書こうとしたことと、書き上がったことが全然違ってしまいました。また次回に持ち越しです。