顔を蹴られた地球が怒って 火山を爆発させる
メロディーに歌詞をつけるとき、人は自分の中の旬なネタをテーマにすると作りやすいです。思春期の子に、メロディーに乗せて伝えたい気持ちはどんなものかと問うてみれば、おそらく恋をする気持ちという答えが多いでしょう。巷にあふれる8割9割が恋愛をテーマにしたものであるのもうなずけます。
標語を作れと言われて、ぱっとできる人はそういません。自由すぎるからです。「交通安全」とか「犯罪防止」とかより具体的なテーマが与えられた方が、創造するのは容易くなります。テーマがなかったり、テーマがあっても自分の関心とかけ離れたものの場合はやはり創り出すのは難しいです。
そんな視点で、アニメの曲や童謡の歌詞を見てみると、それらの凄さに気付かされます。だって「顔を蹴られた地球」なんて思いつきませんもの。「ネコ踏んづけちゃったら泣いちゃった」なんて歌詞、普通の人には書けませんよね。
サザンオールスターズの勝手にシンドバッドという曲の歌詞の「今何時? そうねだいたいね」なんていうのもそうだし、ピンク・レディーのUFOの「地球の男にあきたところよ」なんていうのもそう。こんなのを世に出されたら、この人(作詞家)には敵わないって思いますよね。そういう前例があっての現在なので、妖怪ウォッチの「今何時?」はそこまで驚きませんが「ようかいでるけん、でられんけん」という心地よいフレーズはさすがだと思います。作詞家は博多とか四国の人なんですかね。方言ででも使ってないと「でるけん」なんて出てきませんよね。
凡人でも、先人のそういう凄さを集めていけば、きっと柔軟な発想ができるようになるはず。ひらめきは経験からくるのですから。そうして私は今日もファミリーマートの入場音に乗せる歌詞を考えます。
そうそう、今日も2年生が来てくれたので、自習室利用継続日数は更新中です。そういえば彼は先週の木曜日も一人自習に来ていたね。ナイス!!