聞き上手な人も具体化が上手い

どんな誉め言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされるものである。

 

昨日は話し上手は具体化が上手いという話を書きました。今日は聞き上手は具体化が上手いという話ですが、相手の話を遮(さえぎ)らず大きくうなずいて話し手に気持ちよく話をさせるという意味の聞き上手とはちょっと違います。話し手が言葉足らずでも、自分の脳内で言葉を補って聞く人のことを指しています。

 

例えば、話し手が「明日の美術は外で写生会をするので、必要なものを持ってきましょう」と言った時、必要なものは何かを頭の中で具体的に挙げられる聞き手とそうでない聞き手がいるでしょう。後者は話し手に「それだけじゃよく分かりません」と言い、「具体例を挙げてもらわないと行動できない」と話し手を責めるでしょう。

 

「昨日、ドライブしてたんだけど、全然食べるとこないの。コンビニしか開いてないし、機嫌は悪くなるし、最悪だったよ」と言う話を聞いたとき、聞き手としてどういう反応をしますか?

 

もちろんこれだけの情報では、正確な状況は把握できませんが、ある程度予想はできると思います。コンビニしか開いてない時間と言えば夜も更けていますし、機嫌が悪くなるという言い方は話し手以外の誰かがいたことを匂わせています。そういうことを予測できないと、いちいちそれを相手に尋ねることになり、話のテンポが悪くなります。話し手が言いたかったことにたどり着く前に、別の道にそれてしまうことも多々あるでしょう。

 

話を聞くのが上手な人は、行間を読むのが上手いというか、足りない情報を即座に補って解釈しようとしているような気がします。具体例が思い浮かぶので、話し手がどんな話をしたいのかが理解しやすいため、相手の話を興味深く聞くこともできます。具体例が思い浮かばないと、何の話をしているのかが分からず「あの人の言っていることはわからない」となります。

 

もちろん、話し手の、相手に理解させる能力が不足しているということもあるでしょう。でも、言葉のキャッチボールの中で、すぐに言葉が出てこない場合も多々あります。そんな時は聞き手が補うことでテンポが保たれます。やがて、そのテンポが心地よくなり「この人と話していると楽しい」となるのだと思います。冒頭の名言のように、話し手を惑わすような聞き手になりたいものですね。





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